AIニュース

AWS、Amazon BedrockのOpenAI「GPT-5.6」系モデルを標準エンドポイントに対応 グローバルなクロスリージョン推論も追加

公開日: ・出典: AWS公式ブログ(AWS Machine Learning Blog)

AWSは、Amazon Bedrock上で提供しているOpenAIの「GPT-5.6」系モデル(Sol・Terra・Luna)について、対応範囲を大きく広げるアップデートを公式ブログで発表しました。これまでGPT-5.6系モデルは、OpenAIのResponses API互換エンドポイントである「bedrock-mantle」経由でのみ利用可能でしたが、今回のアップデートにより、Bedrockの標準的なランタイムエンドポイント「bedrock-runtime」からも呼び出せるようになりました。Bedrock向けの既存のSDKやツールをそのまま使ってGPT-5.6系モデルを組み込めるようになる点が、開発者にとっての大きな変化です。

あわせて、リクエストを複数のAWSリージョンへ自動的に振り分ける「グローバルなクロスリージョン推論」にも対応しました。`us.openai.gpt-5.6-terra`のような推論プロファイルを指定することで、トラフィックの急増時などに複数リージョンの計算リソースを活用できるようになります。これにより、GPT-5.6系モデルを利用できるAWSリージョンの数は25以上へと拡大しました。データレジデンシー要件がある利用者向けには、Terra・Lunaについてムンバイ・ハイデラバードのインドリージョンに限定した地域プロファイルも新設されています。

GPT-5.6系モデルは、Sol・Terra・Lunaいずれもテキスト・画像入力に対応し、100万トークンのコンテキストウィンドウを持つほか、OpenAIのResponses API・Chat Completions APIおよびBedrock APIとの互換性を維持しています。AWSは、IAMによる認証とCloudTrailへの記録を前提とした「ゼロオペレーターアクセス」のセキュリティモデルのもとでGPT-5.6系モデルを提供しているとしており、主要リージョンでOpenAIモデルを利用したいという企業顧客の需要に応える狙いがあるとみられます。

出典: AWS公式ブログ(AWS Machine Learning Blog)

Xでシェア

Amazon BedrockでのGPT-5.6系モデル、対応範囲の変化

AWS公式ブログの発表内容に基づき、これまでの提供範囲と今回の拡大後を比較します。

項目 これまで 今回の拡大後
対応エンドポイント bedrock-mantle(Responses API互換)のみ 標準のbedrock-runtimeエンドポイントにも対応
クロスリージョン推論 非対応 グローバルなクロスリージョン推論プロファイルに対応(例: us.openai.gpt-5.6-terra)
利用可能なAWSリージョン数 限定的なリージョンのみ 25以上のAWSリージョンに拡大
インド向けデータレジデンシー対応 専用の地域プロファイルなし Terra/Lunaにムンバイ・ハイデラバード限定の地域プロファイルを追加

※出典: AWS公式ブログ(クロスリージョン推論の発表) / AWS What's New(Bedrockクロスリージョン推論・API拡張)