
情報確認日:2026年10月14日(本文で引用した公式資料を再確認)。
既存コードをAIに修正してもらうとき、目的の不具合だけでなく、周辺の書き方や依存関係まで変更されることがあります。レビューしやすい修正にするには、対象、完了条件、変更してよい範囲を先に渡します。
この記事では、問い合わせフォームの入力不具合を例に、Cursorへ依頼する前後の手順を整理します。公式資料をもとにしたガイドで、設定と指示はAIGNALの説明用例です。実際のリポジトリで動作検証した結果ではありません。
作業前に、既存変更と正本を確認する
Git管理のプロジェクトでは、まず次の読み取りコマンドで状況を確認します。
git status --short --branch
git branch --show-current
git diff --stat
未コミット変更があれば、誰の作業かを確認し、今回の修正と混ぜないようにします。勝手にresetやファイル削除で整理しないでください。README、AGENTS.md、対象ファイル、既存のテスト方法を読ませてから計画を求めます。
共通ルールはProject Rulesへ
CursorのProject Rulesは、.cursor/rules内の.mdcファイルで管理できます。[1] 同じ指示を繰り返すなら、例えば.cursor/rules/change-scope.mdcへ次のように記録します。
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description: "既存コードを小さく修正するための作業ルール"
alwaysApply: true
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- 変更前に対象ファイルと既存テストを読む。
- 依頼範囲にない整形、名称変更、依存更新を追加しない。
- 既存の未コミット変更を保護する。
- 認証情報を会話、ログ、コード例へ出さない。
- commit、push、PR、本番反映は個別の指示を待つ。
- 完了時に変更ファイル、確認結果、未確認事項を報告する。
これはチーム方針の例です。実際のプロジェクトに合わせて調整します。RulesはAIへの指示であり、操作を技術的に禁止する仕組みとは別です。実行権限や確認設定も併せて確認します。
ローカルAgentの実行モードとデータ設定を確認する
公式資料では、ローカルAgentのRun ModesとしてAuto-review、Allowlist、Run Everythingが案内されています。[2] 外部反映を人が判断する運用なら、モード名だけで安心せず、実際に許可されるコマンドや接続ツールの範囲を確認します。
Cloud Agentsには同じRun Modesが適用されないため、ローカルAgentの説明をそのまま当てはめないでください。[2] 本稿はローカルでの作業を対象にしています。
また、Privacy Modeは学習利用の扱いに関する設定で、コードを一切外部へ送らない設定ではありません。AI機能の利用ではプロンプトとコードの文脈がモデル提供者へ送られると説明されています。[3] 社内の持ち出しルールに合わせて対象を決めます。
初回の依頼では、修正前に原因と変更計画を求める
問い合わせフォームで、空白だけの名前が送信される問題を調べてください。
まず再現条件、入力検証の場所、関連テストを読み取りで確認してください。
変更対象の候補と、正常入力への影響を示してください。
今回は入力検証の修正と必要な確認だけが対象です。
依存更新、画面全体の改修、外部反映は含めません。
計画を確認した後、実際の変更を依頼します。対象ファイルが増えたときは、追加理由を確認します。原因を直すための変更と、好みの整理を区別するとレビューが容易になります。
差分と動作を別々に確認する
git diff --name-only
git diff --check
git diff -- path/to/target-file
path/to/target-fileは実際の対象パスへ置き換えます。git diff --checkは差分の空白などを確認するコマンドで、機能の正しさを検証するものではありません。
入力の修正なら、空欄、半角・全角空白のみ、正常な日本語名、文字数の境界を確認します。クライアント画面だけでなく、保存や送信を受け付ける側にも必要な検証があるかを調べます。テストコマンドは、リポジトリの既存手順に合わせます。
報告には、実行したコマンドと結果を残します。「通るはず」を「成功」と書かず、未実行の確認は未実行と明記します。
AIGNALの実務見解
既存コードでは、小さく説明できる差分が保守の資産になります。Rulesで方針を共有し、変更範囲とテスト結果を毎回確認することで、AIを交代しても作業を引き継ぎやすくなります。
公式出典・関連解説
- [1] Cursor:Rules
- [2] Cursor:Run Modes
- [3] Cursor:Privacy and data
- 概要を先に知りたい方へ:noteのCursor解説



