中国のAI企業DeepSeekは8月13日、4月からプレビュー版として提供してきた最新モデル「DeepSeek-V4-Pro」(正式表記: DeepSeek-V4-Pro-0813)を、自社アプリ・Webインターフェース・APIを通じて正式に一般提供(GA)しました。ツールの利用やコード実行、人手を介さない複数ステップのワークフロー遂行など、AIエージェント向けの性能強化に重点を置いたモデルとされ、最大100万トークンのコンテキストウィンドウと最大38.4万トークンの出力に対応するほか、「思考モード」と「非思考モード」を切り替えて利用できます。
DeepSeekが公表したベンチマーク結果によれば、Terminal Bench 2.1で87.9点、DeepSWEで62.7点、NL2Repoで61.5点を記録するなど、エージェント関連タスクを中心に高いスコアを示しました。オープンウェイトモデルとしては引き続き競合の欧米フロンティアモデルに対する価格競争力を武器にしている一方、今回の正式版ではエージェント性能への投資を前面に押し出した形です。
同時に発表された新たな料金体系では、V4 Pro・V4 Flashの両モデルでピーク時間帯とオフピーク時間帯を分ける変動料金制を導入。V4 Proはキャッシュヒット時の入力料金がオフピークで6倍、ピーク時で12倍に、キャッシュミス時の入力料金はそれぞれ1.5倍・3倍に、出力料金は2.25倍・4.5倍に引き上げられます。新料金は北京時間8月17日午前0時から適用される予定です。
これまで低価格を武器に存在感を高めてきたDeepSeekが、エージェント需要の高まりを背景に大幅な値上げに踏み切ったことは、オープンウェイト陣営における価格競争の局面が変わりつつあることを示す動きとして注目されています。



