AIGNAL 実務ガイド

Fathomを会議で安全に使う方法
録音同意・共有・保存期間の導入チェックリスト

公開日: ・出典: Fathom公式サイト

Fathomで議事録作成を効率化するには、録画と要約の精度だけでなく、誰の同意を得て、誰が閲覧し、いつ削除するかを先に決める必要があります。会議データには発言だけでなく、顧客情報、評価情報、画面共有の内容も含まれます。

この記事では、低リスクな試行から正式運用へ移すための確認項目をまとめます。

録音できる会議を先に限定する

最初は社内定例など、参加者と目的が明確な会議に限定します。人事評価、採用面接、医療・法律相談、未公開の経営情報、録音禁止の顧客会議は、通常会議と同じ設定で自動参加させないようにします。

カレンダー連携後は、すべての予定へ自動参加しない設定から始めます。予定名だけで判断せず、外部参加者の有無や会議の機密区分を確認できる運用にします。

録音同意を記録する

録音に必要な同意は地域、契約、会社規程で異なります。Fathomのプライバシーポリシーも、必要な許可と参加者の同意を利用者が得るよう求めています。

招待文、会議冒頭の説明、チャット通知など、参加者が録音とAI処理を認識できる方法を定めます。同意しない参加者がいる場合の停止手順も必要です。「ボットが表示されているから同意済み」と自動的にみなさない方が安全です。

共有範囲を会議ごとに決める

録画リンクを知っている人全員が閲覧できる設定は、社内共有には広すぎることがあります。個人、チーム、顧客単位で閲覧範囲を決め、外部共有を初期状態で無効にできるか確認します。

CRMやSlackへ連携する場合も、要約だけを送るのか、録画リンクやTranscriptまで送るのかを分けます。接続先の権限がFathomより広いと、そこで情報が拡散します。

保存期間と削除責任者

保存期限を決めない録画は蓄積し続けます。FathomのTrust Centerでは、個別に削除しない場合の保持について確認が必要で、組織向けの自動保持期間設定は契約条件に依存します。

会議種別ごとに保存期間を決め、顧客から削除依頼が来た場合、退職者が発生した場合、プロジェクトが終了した場合の手順を用意します。削除責任者と証跡の残し方も定めます。

AI要約を正式記録にする前の確認

AI要約では、否定表現、数値、担当者、期限が誤る可能性があります。正式議事録へ転記する前に、次の項目を録画またはTranscriptと照合します。

確認者を会議の主催者だけに限定せず、重要な合意は参加者へ確認を戻します。

小規模検証で測る指標

2〜4週間の試行では、文字起こしの正答率だけでなく、修正時間、議事録完成までの時間、要約から抜けた決定事項、参加者の抵抗感、削除依頼の件数を記録します。

日本語では社名、人名、製品名、略語、数字、話者分離を重点的に確認します。対応言語に日本語が含まれることと、業務で必要な品質が得られることは別です。

導入チェックリスト

AIGNALの見解

Fathomの導入価値は、無料枠や要約速度だけでは判断できません。会議に集中できる時間が増え、記録の修正負担が減り、必要な発言へ安全に戻れるかを測るべきです。録音ルールを後付けせず、利用できる会議を決めてから小さく試すのが現実的です。

参考:Fathom公式サイト「Privacy Policy」
Fathom公式サイト「Terms of Service」
Fathom公式サイト「Pricing」
Fathom Trust Center
Fathom Trust Center「FAQ」

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