Googleは10月19日、Google Cloud公式ブログで、調査会社IDCが新たに実施した「Worldwide Agentic AI Platforms 2026 Vendor Assessment」(IDC MarketScape、文書番号US54140926)において、「リーダー」の評価を獲得したと発表しました。この分野を対象としたIDC MarketScapeは今回が初めてです。IDCは、短期的な製品力・事業実行力を示す「ケイパビリティ」と、3〜5年先を見据えた戦略の整合性を示す「戦略」の2軸で評価しており、ベンダーのシェアはグラフ上のアイコンの大きさで示されるとしています。ブログでは具体的なスコアや評価軸上の位置までは明らかにされていません。
Googleは、企業がエージェント型AIを導入する際の最大の障壁は「モデルの知能そのもの」ではなく、品質・システム連携・セキュリティ・ガバナンスを保ちながら全社展開することにあると主張。Geminiを各種システムをつなぐ「コネクテッド基盤」と位置づけ、4つの強みを挙げています。第一に、Google WorkspaceやMicrosoft 365、チャットツール上でGeminiが動作し、ノーコード・ローコードからコード主体のAgent Development Kit(ADK)・Antigravityまで幅広い開発手段を提供する点。第二に、200以上のモデルを揃えるModel Gardenを通じた開放性で、Google DeepMind製の「Gemini 4 Argon」に加え、Anthropic製の最新モデルにも発表当日からアクセスできるとしています。
第三の強みとしては、タスクごとに適切なモデルへ自動で振り分ける「Autoモード」によるトークンコストの最適化を挙げ、通常はGemini Flashのような高速モデルを使い、必要な場合のみ高性能な推論モデルに切り替える仕組みだとしています。第四に、エージェントごとに最小権限のID認証を付与し、監査ログを記録する機能や、動的なタスクを隔離するサンドボックス、企業のポリシーを強制する「Agent Gateway」などのガバナンス・セキュリティ機能を追加コストなしで提供していると説明しています。
なお、今回のブログ記事はGoogle自身による発表であり、IDCによる詳細な採点内容や評価軸上の正確な位置は公開されていません。完全なレポートも抄訳版のダウンロードでのみ提供されており、第三者による検証はできない点には留意が必要です。



