OpenAIは9月19日、オーストラリアの若年層利用者を対象にした政策文書「Australian Youth Safety Blueprint(豪州向け青少年AI安全設計指針)」を公式サイトで公表した。単発の製品発表ではなく、AI企業が青少年保護のためにどのような設計・運用上の責任を負うべきかを整理した政策提言という位置づけで、AIリテラシー教育、年齢層に応じた安全対策、プライバシーに配慮した年齢確認の仕組み、現実の危機支援窓口への接続、利用しやすい保護者向け管理機能などを含む6つの柱から構成されている。
OpenAIは8月、13〜17歳と判定した利用者向けに、その年齢層の発達段階に合わせた保護機能をデフォルトで適用する「ChatGPT for Teens」をオーストラリアで展開しており、今回の指針はその取り組みの延長線上にある。公表の時期は、同国で検討されているオンライン上の危害対策を強化する「Digital Platforms Bill」の改正論議が本格化する直前にあたり、規制議論が具体化する前に自社の考え方を提示しておく狙いがあるとみられている。
指針の各柱がChatGPTの具体的な機能やUIにどう落とし込まれるか、実施時期などの詳細は今回の文書だけでは明らかになっていない。OpenAIとしては、他地域でも同様の枠組みを展開する布石として、まずオーストラリアを事例にAI企業に求められる説明責任のあり方を提示した形だ。
出典: OpenAI



