OpenAIは2026年9月、オーストラリアの若年層がAIを利用する際の安全確保に向けた政策提言「Australian Youth Safety Blueprint(豪州向け若年層AI安全指針)」を公表した。法的な拘束力を持つルールではなく、同社自身が掲げる取り組み方針をまとめたうえで、オーストラリア国内で進むAI安全性を巡る政策論議への貢献として位置づけている文書だ。
指針は6つの柱で構成される。具体的には、AIリテラシー教育の普及、年齢に応じた既定の安全設定、プライバシーに配慮した年齢確認の仕組み、現実の危機支援窓口へつなぐ体制、保護者が使いやすい管理機能、そして企業側の説明責任の確保が挙げられている。
背景には、8月からオーストラリアで展開している「ChatGPT for Teens」がある。これは13〜17歳と判定された利用者向けの既定の利用体験で、保護者が「静かな時間帯」を設定してChatGPTの利用をブロックしたり、記憶機能・チャット履歴・音声モード・画像生成機能を無効化したり、ティーン利用者とのやり取りをAIの学習データから除外するよう設定したりできる仕組みを備えている。
AIチャットボットと未成年者の関わりを巡っては、各国で規制強化や訴訟が相次いでおり、OpenAIとしては具体的な運用実績を伴う形で、地域の政策形成に先回りして関与する姿勢を示した格好だ。
出典: OpenAI



