SpaceXが2026年8月14日、AIコーディングツール「Cursor」を手がけるAnysphereの買収を完了させたことを受け、OpenAIは8月29日付の公式ブログで、Cursorとの提携を解消する方針を明らかにした。OpenAIはSpaceXに対し、Cursorへ自社モデルを提供する契約を終了する意向を通知し、提供停止の提案日を11月12日としたことを公表した。両社は約4年にわたって提携関係にあったといい、OpenAIはCursorのチームや製品への敬意を強調しつつも、契約解消の方針は変えなかった。
OpenAIが理由として挙げたのは「信頼」の問題だ。イーロン・マスク氏傘下の企業がこれまで契約条件に反する行動を取ってきた実例があるとして、買収後のSpaceX傘下でCursorが利用規約の範囲内でOpenAIの技術を使い続けると確信できない、と説明している。具体例として、マスク氏によるTwitter(現X)買収後に同社がOpenAIとの契約に違反したとする経緯を挙げた。SpaceXは2026年6月にCursorの買収に合意し、同年8月14日付で総額600億ドル規模の全株式交換による買収を完了させていた。
今回の措置で影響を受けるのは、Cursor上でOpenAIのモデルを利用してきた開発者だという。OpenAIのヘルプセンターによれば、11月12日以降もCursorでOpenAIモデルを使い続ける方法として、利用者自身のAPIキーを登録してAPI料金で利用する、ChatGPTサブスクリプションまたはAPIキーでCodex IDE拡張機能を使う、あるいはAmazon BedrockやAzureなど互換性のあるゲートウェイ経由で接続する、という3つの選択肢が案内されている。イーロン・マスク氏とサム・アルトマン氏の対立が続く中、両者の緊張関係がAI業界の提携関係にまで及んだ格好だ。
出典: OpenAI公式ブログ



