ChatGPTの学習手法「RLHF」の開発に携わった元OpenAI研究者ディオゴ・アルメイダ氏が共同創業した新興企業TypeSafe AIは9月15日、ステルスモードを解除し、対話型AIとは一線を画す新モデル「Jev」を限定公開した。同時に、DCVCが主導する4000万ドルのシード資金調達も発表している。
Jevは文章や会話文を一切生成せず、あらかじめ定義された選択肢の中から「型付きの決定」を確率・信頼度スコアとともに返す設計のモデルだ。API選択やデータの分類・ラベリングといった、ソフトウェアが機械的に扱う判断業務に特化しており、出力の形式があらかじめ固定されているため幻覚(ハルシネーション)が原理的に起きにくいとアルメイダ氏は説明する。学習には合成データのみを用いる独自手法「reinforcement learning from calibrated decisions」を採用しているという。
TechCrunchなどの報道によれば、Jevは公開からわずか3日でVercel・Cloudflare・LangChain・Langfuseといった主要な開発者向けツールへの組み込みが決まるなど急速に採用が進んでいる。一部の投資家からは評価額100億ドルを超える水準での出資提案も寄せられているといい、対話に頼らない「意思決定特化型」AIという新しいカテゴリーへの関心の高さをうかがわせている。
出典: TechCrunch



