Anthropicの生命科学責任者エリック・カウダラー=エイブラムス氏は、同社がここ数カ月でベイエリアにロボット機器を備えた物理的な「ウェットラボ」を静かに設置していたことをロイターの取材に対して確認した。コンピューター上のシミュレーションにとどまらない、実地の生物学実験に踏み出す動きとなる。
同氏によれば、Anthropicはこのラボで、Claudeがロボット実験装置に指示を出し、実験を実行し、結果を読み取り、次に試すべき内容を判断するところまで、人手による細かな介入をできる限り減らして担わせられるかを検証しているという。これは2026年6月30日に発表した、生命科学研究者向けのAIワークベンチ兼創薬支援ソフトウェア「Claude Science」の、いわば物理版に位置づけられる取り組みだ。
Anthropicは、大手製薬企業が採算面から手を出しにくい希少疾患などの分野を中心に、前臨床段階の研究に注力する方針を掲げている。効率がよい場合は外部への委託も行うが、スピードと実地の知見を得るために自社ラボへの投資を進めており、「可能な限り大きな規模で活動すること」を目指すとしている。なお、Anthropicの広報担当者は後日CNBCの取材に対し、このラボは特に創薬のみを目的としたものではないとコメントしたが、詳しい説明は避けている。
カウダラー=エイブラムス氏は、「AIによる実験室作業の自動化はまだごく初期の段階にある」と述べ、安全面から人間による監督は引き続き不可欠な要件であると強調した。
出典: CNBC(ロイター配信)



