複数の海外メディアの報道によると、Anthropicはカナダ東部ノバスコシア州ポイントタパーで新興の電力・データセンター事業者EverWindが計画する施設について、容量を確保する契約を結んだ。Reutersが10月16日に報じたのを受け、Global NewsやThe Globe and Mailなど複数のカナダメディアが追随して確認した内容で、Anthropicにとって初めてのカナダ国内データセンター契約になるという。
EverWindは当初、契約相手を「主要なフロンティアAI開発企業」とだけ説明していたが、同日中にAnthropic自身が関与を明らかにしたと伝えられている。計画では第1フェーズの容量は95メガワットで、2027年末の稼働開始を目指すという。将来的な拡張分も含めると施設全体の容量は420メガワットに達する見通しだが、この拡張は商業的・技術的・規制上の条件次第としている。EverWindはデータセンター施設と周辺の風力発電事業を合わせて100億カナダドル超を投じる計画で、同州における民間投資としては過去最大規模になるとしている。
一方、地元では事業の詳細が乏しいことへの懸念や、電力料金・水資源への影響を問う声も出ている。EverWindとAnthropicはいずれも、地域の電力利用者の負担増を防ぎ水資源を保全すると約束しているが、野党系の政治家からはその実効性を疑問視する指摘も出ており、地元自治体も国・州・市それぞれの段階での審査を求めているという。



