マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏は、NBCニュースの番組「Meet the Press」(9月28日放送予定、9月25日に一部先行公開)のインタビューで、「AIは、悪意を持つ人々が最新のAIツールを組み合わせて使えば、10億人規模の死者につながる事態を引き起こしうるほど強力だ」と述べた。「これほど強力な兵器はかつて存在しなかった」とも語り、AIの潜在的なリスクを過去のいかなる技術とも異なる規模のものとして位置づけた。
ゲイツ氏は、AI企業による自主規制だけでは対策として不十分だとの立場を明確にした。「誰も自主規制だけで十分だとは思っていない」と述べ、議会がAIに関する法律を制定すべきかと問われると「その通りだ」と即答。「法執行機関や政治家が、どのような安全対策や監視体制が必要かという議論に加わる必要がある」とし、こうした規制は業界にとって一定の負担にはなるものの、「開発を大きく遅らせるものにはならない」との見方を示した。
アンソロピックのダリオ・アモデイCEOが提唱した業界協調によるペース配分構想や、Google・OpenAI・Anthropicが検討を進める業界主導の新団体「Frontier AI Standards Agency」など、AI業界内では自主的な安全対策の枠組み作りが進む一方、ゲイツ氏の発言は、それだけでは不十分であり政府による強制力のある規制が必要だとする立場を、業界の外側から改めて突きつけた形だ。
出典: NBC News



