カリフォルニア州議会は8月31日の今会期最終日、AIシステムの安全性リスクを独立した第三者機関が評価・認証する、全米初とされる制度枠組みを定める上院法案「SB813」を可決した。同法案は上院で37対0、下院でも53対4の超党派の賛成多数で可決されている。提出者はジェリー・マクナーニー州上院議員。
法案は、州知事直属の組織として「カリフォルニアAI基準・安全委員会」を新設し、AI業界の専門家や研究者、行政関係者らが業界横断で任意のAI安全基準を策定する体制を構想している。あわせて、州司法長官が認定する民間の「マルチステークホルダー規制機関(MRO)」が、個々のAIモデルやアプリケーションの安全性・基準適合を認証する仕組みも設ける。
MROの認証を取得した事業者は、意図的な不正行為による損害でない限り、人身・財産被害をめぐる訴訟において認証取得を抗弁材料として主張できるようになる点が特徴で、AI開発企業側には一定の法的予見可能性を与える。法案は可決された段階であり、成立には州知事の署名が必要で、9月1日時点では署名待ちの状態にある。



