AIニュース

Anthropic、Slack連携「Claude Tag」をAPIから管理できるベータ機能を提供開始 Enterprise限定

公開日: ・出典: Anthropic Claude Developer Platform リリースノート

Anthropicは10月23日、Claude Developer Platformのリリースノートで、Slack向け「Claude Tag」(チャンネル内で@Claudeとメンションして作業を任せられる機能)の設定をAPI経由で読み書きできる新機能「Claude Tag API」をベータ公開したと明らかにしました。対象はClaude Enterpriseの組織のみで、Claude Platform(Console)の組織では利用できません。公式ドキュメントによると、Claude Tagの設定(チャンネルごとの有効化、インストラクション、使用モデル、実行環境、ゲストポリシーなど)はこれまでclaude.aiの管理画面上で手動設定する必要がありましたが、このAPIにより、承認ワークフローと連動した有効化、設定のバージョン管理、各チャンネルに適用されている設定の確認・監査などが可能になります。

公式ドキュメントによると、利用には`anthropic-beta: experimental-claude-tag-2026-10-21`というベータヘッダーと、組織のプライマリオーナーがclaude.ai上で発行するAdmin APIキー(`read:claude_tag`または`write:claude_tag`スコープ)が必要です。用意されているエンドポイントは、Slackチャンネル・ワークスペースの設定の読み書きや、Access Bundle(Claudeが使える接続先をまとめた権限セット)の一覧取得とチャンネル・ワークスペースへの付与・解除など計14種類。チャンネルの削除は不可逆かつClaudeが無効化されている状態でのみ可能で、各設定はチャンネル・ワークスペース・組織のSlackデフォルトという3階層で継承され、`include_inherited=true`を付けると実際に適用されている値とその継承元を確認できる、といった仕様です。なお、Bundle自体の作成・編集やSlackワークスペースの接続・解除、組織全体のSlackデフォルト設定はこのAPIの対象外で、引き続きclaude.ai上での操作が必要だとされています。

この機能が意味を持つのは、多数のSlackワークスペース・チャンネルでClaude Tagを運用し、個別チャンネルへの有効化やアクセス権限の付与を手作業で繰り返すことが負担になっている大規模なEnterprise組織だとAIGNALは見ます。設定をコードや構成管理ツールで扱えるようになることで、「誰がどのチャンネルでClaudeに何を許可しているか」を監査しやすくなる利点がありますが、現時点ではベータかつEnterprise限定の機能であり、個人や小規模チームがすぐに使えるものではありません。また、Bundleの内容そのもの(具体的にどの接続先が許可されているか)はAPIからは参照できず、権限の実体を確認するには依然claude.aiの管理画面を開く必要がある点も運用上の注意点です。

出典: Anthropic Claude Developer Platform リリースノート

Xでシェア