Googleは9月2日(米国時間)、汎用モデル「Gemini」のFlashシリーズ最新版となる「Gemini 3.8 Flash」を発表した。8月13日公開の「Gemini 3.7 Flash」からわずか3週間での投入となり、同社は「これまでで最も高性能な推論・コーディングモデル」と位置づけている。ソフトウェアエンジニアリングやエージェント型タスク、専門分野での複雑な多段階推論などで3.7 Flashから大きく性能を伸ばしたとしつつ、価格は100万トークンあたり入力0.75ドル・出力3.75ドルと3.7 Flashから据え置いた。Geminiアプリ(AI Pro/Ultra加入者向け)やAIモード、Googleスプレッドシート、開発者向けのGoogle Antigravity・AI Studio・Gemini APIなどで、すでに提供が始まっている。
同時にGoogleは、サイバーセキュリティに特化した派生モデル「Gemini 3.8 Flash Cyber」も発表した。8月に公開されていた前バージョン「Gemini 3.5 Flash Cyber」の後継にあたり、脆弱性の自律的な発見からパッチの自動生成までを担う。同社のクラウド脆弱性調査チームは、通常なら数カ月を要する重大な脆弱性の特定を本モデルの活用で2時間以内に終えたとし、Chromeセキュリティチームでも、比較対象とした他社の商用モデルに比べ2.6倍多い正しい修正パッチを生成できたと説明している。
誤用・悪用のリスクを踏まえ、Gemini 3.8 Flash Cyberは一般公開せず、新設の「Fairwind Program」を通じて、政府機関やソフトウェアの保守運営者、重要インフラ事業者など審査を経た組織にのみ提供する方針。セキュリティ企業Wizも独自の侵入テストベンチマークで、他モデル比7.5〜9.7ポイント高い再現率を2.3〜5.2分の1のコストで達成したと報告しており、第三者による評価でも高い性能が確認されつつある。
出典: Google公式ブログ



