AIニュース

Googleの150億ドル規模インドAIデータセンター計画、水資源・野生生物保護めぐり法廷闘争に

公開日: ・出典: Reuters(The Express Tribune等転載)

Googleがインド南東部アーンドラプラデーシュ州ヴィシャーカパトナムで進める150億ドル規模のAIデータセンター建設計画をめぐり、地元の環境保護団体や住民が法廷闘争と抗議活動を展開していることが2026年8月6日前後、複数の海外メディアの報道で明らかになりました。建設予定地はヒョウやセンザンコウが生息する「カンバラコンダ野生生物保護区」からわずか860メートルの距離にあり、重機による建設工事や騒音が生態系に深刻な影響を与えかねないとして、州高等裁判所に公益訴訟が提起されています。次回審理は8月24日に予定されており、人権団体「Human Rights Forum」もインドの環境専門裁判所に計3件の訴訟を追加で提起し、計画の一時停止を求めています。

水資源をめぐる懸念も根強くあります。人口250万人のヴィシャーカパトナム市は、貯水池や河川からの供給量が1日あたり4億1000万リットルにとどまる一方、需要は4億8000万リットルに達しており、日常的な給水制限が行われている状況です。活動家らは、電力消費の大きいデータセンターの冷却に水資源が優先的に振り向けられれば、市民生活への影響がさらに深刻化すると警告しており、市内では「We cannot drink DATA(データは飲めない)」との横断幕を掲げた行進や、Googleのロゴに手錠を描いた抗議活動も行われています。

州政府はデータセンターが法定の距離基準を満たしていると説明し、Googleも「静かで控えめな隣人であり続ける」として防音対策を講じる方針を示していますが、対立の構図は解消されていません。生成AIの急拡大に伴う巨大データセンター建設が世界各地で加速する中、電力だけでなく水資源や生態系保護との両立が大きな課題として浮き彫りになった事例といえます。

出典: Reuters(The Express Tribune等転載)

Xでシェア