AIニュース

Google、Messagesに生成AIでなりすまし詐欺を見抜く「拡張保護」機能を追加

公開日: ・出典: BleepingComputer

Googleは10月14日、メッセージアプリ「Google Messages」に新しいオプトイン機能「拡張保護(Enhanced Protection)」を追加すると発表した。見知らぬ送信者からのメッセージを、同社のプライバシー保護技術「Private AI Compute」上で動くクラウド版Geminiモデルが解析し、時間をかけて信頼を築いてから金銭を要求するような手口の込んだ、いわゆる「スロー・バーン」型の詐欺の兆候を従来より早い段階で見抜くことを目指すという。Private AI Compute内でのやり取りは暗号化され、Google自身も内容にアクセスできない専用の環境で処理されるとしている。

拡張保護を有効にすると、見覚えのないリンクについても端末上で動く小型モデル「Gemini Nano」が事前にリスクを評価する仕組みが合わせて有効になる。Googleによれば、既存の詐欺検知機能は月間500万件超の詐欺の疑いがある着信・メッセージにフラグを立てているといい、新機能はこれをクラウド版Geminiによる文脈理解でさらに強化する位置づけとなる。提供は「今後数週間」で始まるとしており、対応端末は当面PixelやGalaxyの比較的新しいモデルなどに限られる見通し。

Googleの詐欺検知機能はもともと2024年に、着信中の音声をその場で端末内だけで解析する仕組みとして始まった。今回はテキストメッセージの文脈をクラウドの大規模モデルで読み解く点が新しい。直前には「未払いの通行料」を名乗るSMS詐欺が米国で問題化していたこともあり、Googleは利用者側の操作をほとんど必要としない形で防御範囲を広げる狙いがあるとみられる。

出典: BleepingComputer

Xでシェア