英国の情報機関MI5のケン・マッカラム長官は10月13日の年次脅威演説で、AIの悪用リスクを評価する新たな組織「AI脅威評価センター(AI Threat Assessment Centre)」を設立したと発表した。同センターは国家犯罪対策庁(NCA)やGCHQ傘下の国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)と連携し、英AI安全研究所(AISI)の専門知識も取り入れながら、高度化するAIのリスクに関する分析を行うとしている。
マッカラム長官は、AIの悪用がもたらす脅威の中でも生物兵器への応用を最も重く見ていると述べた。既存または新規の生物兵器の脅威の度合いをAIが変える可能性は「まだ現実化していない」としたうえで、ガードレールが不十分であれば、テロ組織が危険な知識を入手したり、これまでに存在しない病原体の生成につながりかねないと警告した。
同長官はまた、テロ組織がAIを使って偵察や攻撃手法の改善を試みた事例を摘発したことも明らかにし、AI搭載ドローンが新たな脅威要因になっていると指摘した。化学・生物・放射性物質を用いた武器の入手は依然として難易度が高いとしつつ、政府が十分な「ガードレール」を設けなければ、比較的技術力の低い攻撃者の能力をAIが押し上げる恐れがあるとも述べた。
出典: ITV News



