マイクロソフトは2026年10月上旬、「Microsoft-Decision-1」と呼ばれる新しいAIモデルを発表しました。通常のチャット向けAIモデルのように文章を生成するのではなく、あらかじめ用意された選択肢の集合に対して確率を割り振り、Yes/No判定や多肢選択、評価付けといった「判断」をごく短時間で返すことに特化したモデルです。ベースにはAlibabaが公開しているオープンウェイトモデル「Qwen3.5-9B」を用い、これをマイクロソフトが追加学習(ポストトレーニング)したとされています。
サティア・ナデラCEO自身がこのモデルを紹介し、約15万件の未学習データを使った36種類のベンチマーク評価において最高の精度を記録したとした上で、同種の判断モデルの中で2位につけた「Quyet-1.0-Large」より4.5倍、応答速度の目安となるP50レイテンシでは大規模言語モデル「GPT-6 Sol」より35倍速いと説明しています。ただしこれらの数値はいずれもマイクロソフト自身が公表した測定結果であり、第三者による独立した検証はまだ報告されていません。
Decision-1はまず開発者向けプラットフォーム「Microsoft Foundry」上で利用できるようになり、モデル提供サービス「OpenRouter」への追加も予定されているとされています。マイクロソフトは社内でも、インシデント対応や品質管理、科学研究の判断支援など複数の業務で試験導入を進めているとしており、今後はOpenAIの技術や自社の「Microsoft AI」モデルなど、ベースとなるモデル自体も切り替えていく方針を示しています。
出典: TestingCatalog



