AIニュース

Microsoft、AI診断システム「MAI-DxO」の最新成果をScience誌に発表 複雑症例で医師を上回る正答率

公開日: ・出典: TechCrunch

Microsoft AIは、複数のAIモデルを組み合わせて医師団のように振る舞う診断システム「MAI-DxO」の最新の検証結果を、10月に科学誌Scienceで発表した。New England Journal of Medicine掲載の難易度の高い症例を使った検証で、MAI-DxOは83%の正答率を記録し、参考資料を使って個別に取り組んだ一般医・プライマリケア医の正答率36%を上回ったという。Microsoft AIのCEOムスタファ・スレイマン氏はこの結果を「医療における超知能(medical superintelligence)」に向けた一歩と位置づけている。

ただし、この検証は専門医チームなど本来こうした難症例を担当する体制を比較対象に含んでおらず、スレイマン氏自身も、性能向上の多くは基盤となるAIモデル自体の進化によるもので、Microsoftのオーケストレーション層が上乗せする効果はその一部にとどまると説明している。MAI-DxOの設計自体は特定のAIモデルに依存せず、複数のモデルを切り替えて使える構成になっているという。

Microsoftは今後、病院と提携した臨床評価を準備しているとし、この技術を医師の代替ではなく診断を支援する道具として位置づける方針を強調している。研究者や規制当局からは、管理された検証環境での高い正答率が、実際の多様な臨床現場でそのまま再現される保証はないとの指摘も出ている。

出典: TechCrunch

Xでシェア