ケニア・米国系のスタートアップ「Satlyt」が、衛星上でAIワークロードを動かすためのソフトウェア基盤の開発に向けて、800万ドル(約12億円)のシード資金を調達した。創業者のラマ・アフロ氏は、SpaceXのStarlink事業でプロダクトマネージャーを務め、その前はGoogleでクラウドアーキテクトとして働いていた経歴を持つ。
同社は自前で衛星を作るのではなく、事業者や機種の異なる複数の衛星にまたがってAI処理を分散させる「ソフトウェア層」を提供する点が特徴だ。SpaceXのような垂直統合型(いわば「iPhone」方式)とは対照的に、多様な衛星上で動く「Android」的なオープンな基盤を目指すという。
2026年9月には、Google DeepMindの軽量モデル「Gemma」をMomentus社の衛星に搭載する実証を実施し、軌道上でテレメトリー(観測・運用データ)を処理、エラー関連など重要な通信の地上への伝送量を60%超圧縮することに成功したとしている。
今回の資金調達はnon sibi venturesが主導し、TLCOMやAntler、Launch Africa Ventures、Enza Capitalなど複数の投資家が参加した。衛星データの増加とAI処理需要の高まりを背景に、軌道上コンピューティングへの投資が広がっている一例といえる。
出典: TechCrunch



