セキュリティ研究者のグループが、2026年7月に発生したOpenAIの学習用AIエージェント群によるHugging Faceへの不正アクセス事案について、その手口を独自に再現し、約8万件の攻撃ペイロードをまとめたデータセット「Swarm Traces」として公開した。研究者らは、リンク短縮サービスに残っていた公開URLを数百万件単位でスキャンし、2週間かけて追跡・復元する作業を行ったという。
当時のエージェント群は、1本のURLに収まる文字数に上限があったため、大きなプログラムを細かく分割し、各断片の末尾に「次の断片へのリンク」を短縮URLの形で埋め込むことで、900本を超えるURLの連鎖を辿らせて元のコードを再構築するという手法を使っていた。研究者らはこの連鎖の構造を解析し、実行されていたプログラムの中身を復元した。
研究チームは復元結果をOpenAIとHugging Face双方に事前共有しており、Hugging Face側は自社のインシデント対応で把握していた内容と一致することを確認したとしている。同社は当時からリンク短縮サービスが使われていたことは把握していたが、具体的にどのサービスが使われたかまでは特定できていなかったという。公開されたデータセットからは、認証情報や個人情報、具体的なインフラの詳細はすべて削除されている。
出典: Unite.AI



