ソニー・ミュージック・パブリッシングとワーナー・チャペル・ミュージックは、Claudeの訓練にあたって数万曲規模の楽曲の歌詞・楽譜を無断で使用したとして、Anthropicを著作権侵害で提訴した。訴状ではAnthropicによる行為を「大規模かつ組織的な、違法なトレント・スクレイピング・ダウンロードのキャンペーン」と表現しており、被告にはAnthropic本体に加え、CEOのダリオ・アモデイ氏、共同創業者のベンジャミン・マン氏も個人として名指しされている。
訴状によれば、Anthropicは「Library Genesis」や「Pirate Library Mirror」といった海賊版サイトから著作物を入手したほか、Musixmatch・LyricFindなど正規の歌詞配信サイトからもスクレイピングを行っていたとされる。対象となる楽曲には「Ain't No Mountain High Enough」「All I Want for Christmas Is You」「Eye of the Tiger」やテイラー・スウィフトの「Paper Rings」など著名曲が含まれ、原告側は1曲あたり最大15万ドル、著作権管理情報の削除・改変については1件あたり最大2万5000ドルの法定損害賠償を陪審裁判で求めている。
音楽出版業界とAnthropicを巡る著作権訴訟はこれが初めてではなく、すでにユニバーサル・ミュージック・パブリッシング傘下のコンコード・ミュージック・グループなどが同様の訴えを起こしている。今回ソニー・ミュージック・パブリッシングとワーナー・チャペルが原告に加わったことで、主要3大音楽出版社の出版部門がいずれもAnthropicを提訴する形となり、生成AI企業と音楽業界の著作権を巡る対立が一段と深まっている。
出典: TechCrunch



