トランプ米大統領は9月29日、連邦政府の行政機関に対し、「Artificial Intelligence」および「AI」という呼称を「Super Intelligence」「SI」に置き換えるよう命じる大統領令「Inaugurating the Era of Super Intelligence」に署名した。大統領令はホワイトハウスで開かれた主要AI企業トップとの会合に合わせて発表され、10月2日付で連邦官報(Federal Register)にも掲載された。
大統領令は、行政各省庁が公式な往復文書・広報・ウェブサイト・報告書・政策文書など、法律に基づかない文書において「Super Intelligence」「SI」を用い、「Artificial Intelligence」「AI」という表記は今後認めないよう求めている。一方で、既に発効している規制や過去の大統領の指示、契約、補助金交付などの呼称を遡って変更することは義務付けていない。
大統領令はさらに、大統領科学技術担当補佐官に対し、60日以内に「Super Intelligence」「SI」の連邦レベルでの定義を定める法案の文言を大統領に提出するよう指示している。それまでの暫定的な扱いとして、合衆国法典第15編9401条(3)が定める「artificial intelligence」の定義を、そのまま「Super Intelligence」「SI」の定義として適用するとしている。
トランプ氏は国連総会で、現行の呼称について「『artificial(人工的)』という言葉がintelligence(知能)を偽物のように聞こえさせてしまうが、これは偽物ではない」と述べ、呼称変更の意図を説明していた。同日には主要AI企業6社が、AI開発における「自主規制」協定にも署名しており、政府・産業界が同時に動いた一日となった。



