Salesforceが9月中旬にサンフランシスコで開催した年次カンファレンス「Dreamforce 2026」で、同社CEOのマーク・ベニオフ氏が司会役となり、AnthropicのダリオCEO、OpenAIのサム・アルトマンCEO、NVIDIAのジェンスン・ファンCEOと相次いで対話するセッションが行われた。AIの安全性・規制のあり方を巡り、登壇者の立場の違いが鮮明になる場面が注目を集めている。
アモデイ氏は、各フロンティアAI企業が外部の評価者に「社員と同等のアクセス権」を与えること(Anthropicは自社での実施を既に表明)、業界横断の共通安全基準を策定すること、無秩序な能力向上のペースを抑えること、国際的に協調を図ることを柱とする3段階の計画を提示した。「商業的な優位性や米国のAI開発における主導権を犠牲にすることなく」実現を目指すという。
アルトマン氏はこれに同調し、独立評価者への社員レベルのアクセス付与について「良い考えであり、我々も同じことをする」と発言したほか、フロンティアモデルに共通の安全基準を課す連邦レベルの枠組み作りも支持する考えを示した。一方でファン氏は「安全性は法律の問題ではなく、エンジニアリングの問題だ」と述べ、新たなAI規制は不要との立場を崩さず、市場原理に委ねるべきだと主張。両CEOとの違いが際立つ結果となった。
OpenAI・Anthropic・Google DeepMindの3社が安全性分野で数週間前から非公式に協議を続けていることも直前に報じられたばかりで、フロンティア企業間で安全対策そのものへの協調は進みつつある。一方で今回のDreamforceでのやり取りは、規制の要否や進め方を巡っては業界内でなお立場が割れている実情を、公開の場で改めて浮き彫りにした形だ。
出典: CNBC



